ウッドデッキの使用イメージを「多目的」から「限定的」にする事で生まれた、部屋使いできる居住性の高いアウトドアリビングデッキ

施工費用
¥450万〜¥500万
工期
約5週間
施工住所
茨城県つくばみらい市
邸名
注文住宅
家族構成
夫婦2人+子供2人

敷地の形状としては道路との高低差を法面で解消している角地で、本来のお庭の広さが確保できずに使い勝手に困るという事でご相談いただきました。

同時に、ウッドデッキもご所望いただきましたが土地の高低差の影響もあってか周囲からの視線に晒されている様で、お部屋に居ても落ち着かず窓のカーテンも閉め切ったままになりがち、と言うお話もいただきましたので、それらを解消すべく「道路境界の土留」と「ウッドデッキとウッドフェンス」のデザインをまとめてみました。

先ず土留形状の特徴として、正面部分は敢えて法面をそのまま残す形にとしました。これはコスト削減の効果も見込んでいますが、1番の理由は「既存の門柱や宅配ボックスをそのまま残した状態でのバランスの良い収まり」を模索した結果に生まれた形です。そして、残した法面の上に迫り出す形でウッドデッキとウッドフェンスを設置しました。

最初のご提案では「ただ広い」ウッドデッキでまとめさせて頂きましたが、最初のプレゼンテーションでオーナー様からいただきましたご意見を参考にしつつ、そして結果的には良い意味で(笑)だいぶ大きく裏切った形のアイデアをご提案してご採用いただけました。(嬉!)

特筆すべきは、広いウッドデッキの中に掘り炬燵の形状を発想として段差を取り入れ、動線や居住エリアに加えて使用イメージまでをもある程度絞った形をデザインした点です。

堀下がった床の中央にテーブルやBBQグリルを設置して頂き、「それを囲む様に下の床に座布団などを敷いて直に座り、段差を背もたれにして寛いで頂く」、もしくは「段差部分をベンチとして上の床に腰をかけて頂く」。いずれもリビングテーブルの様なローテーブルを置く事を想定しています。こうする事で通常よりも低い視線でお部屋の中と繋がって頂けると言う面白い空間が生まれてきます。

これは構造としても理にかなっていて、道路側に迫り出したデッキの床面をいたずらに上げる事がない上に、周りを囲うウッドフェンスも道路に対して低い位置に抑えながら、デッキ内での居住性を高める事に十分な高さを確保できる様になっています。

また、道路沿いに立ち上げた土留ブロックのおかげで1m以上の幅で帯状にお庭を拡張できたので、菜園を楽しんでいただいたり、お子様のビニールプールを広げていただいたりなど、今まで中途半端な広さだった芝生のエリアも思う存分活用していただけると思います。

窓からの眺めに木々の緑も取り入れて頂き、季節の風を感じながら、照明もバランスよく配置をしてありますので夜間の利用にも心地良い空間となっています。

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